- Q.「使ったものを元に戻していない」と先輩にしかられました。ちょっとくらい場所が変わっていても、探せばいいんじゃないですか?
- グループホームに勤務しています。今朝、掃除道具の片付け場所が違うと先輩にしかられました。
でも、置いてある洗剤の棚が2段ほど違っただけで、掃除用具置き場にはあったんです。だいたいはあたっているのだから、何故そんなにうるさく言われるのかわかりません。それくらい使う都度探せばいいんじゃないんですか?
- A. 物品の在り処を共有すれば、業務がスムーズに
- そうですね。少しくらい探せばいいのかもしれません。でも、緊急的に何かがほしいときというのはあるものです。
たとえば利用者様が誤って手を怪我されたとしましょう。血が流れるような状態でしたらパニックを起こされるかもしれません。救急箱の位置がいつもと少し違っていて、すぐに気づけなければ、手当てが遅れてしまいます。
介護スタッフは、利用者様の前ではゆったりしているように見せていても、的確に迅速に動くことが必要です。日用品を決められた場所に戻すということは、その迅速な行動を邪魔しない、他のスタッフへの心遣いです。条件反射でも体が動き、その場所に必要なものがあれば、ストレスもありません。また、いつも同じ場所にあることで、在庫の不足や修理の必要性などにも早く気づくことができます。自分も利用者様も傷つける可能性のあるもの(刃物、薬品など)は、特に保管場所を確認しておくことが重要です。不用意にものを置かないことは、利用者様を怪我や事故から守ることにつながります。
また職場における備品も、自分でお金をだして買ったものと同じように大切にしましょう。失くさなければ無駄に買い足す必要もありませんし、ていねいに扱えば長くもち、経費削減にもつながります。収益アップはお給料アップにもつながるかもしれませんよ。